シチズン時計、スケートリンクをやめないで!(2)
そこに愛はあるのか?!
とてもスケートへの愛があるようには思えない、と前回書きました。
東京のど真ん中、高田馬場駅から歩いて10分ほどのところにあるシチズンプラザが、2021年1月31日で閉鎖されることになっています。
これによって、200人ものクラブ生を含め、常時1000人以上が利用しているスケートリンクが失われようとしています。
シチズン時計さん、シチズンプラザをなくすなんて言わないで!
スケートリンクをなくさないでください!
これが、シチズンプラザのスケートリンクを利用しているみんなの、これまで大きな声でなかなか言えなかった言葉です。
リンクは畳んでしまえ!
利用者はみんな、「自助」でお願いします!
だなんて、
どうみても、そこに愛はないでしょう。
シチズンプラザのスケートリンクは、10年以上前に一度、建物が改修されていることは、以前ご紹介しました。
その時は苦しいなかから資金を出して、選手たちの練習の場を守ってくださったのだと思います。
daisuki-otona-figureskating.hateblo.jp
でも、そのころの愛は、もうないですよね。
ないんだな、と思います。
ほんとうは、高田馬場という好立地にあるからこそ、スケートリンクがある施設として発展性のある経営をやる方法はあったはずです。
もし自社でできないのなら、もっと専門性のある会社に任せることだってできたはずです。
もし、そういったこともいろいろ検討したけれどだめだった。
あるいは、それすらできないほどひっ迫していたというのなら、そう説明してくれたら、みんなこんな気持ちにはならなかった。
でも説明はただ、「採算が合わない」「建物が老朽化した」、なので辞めます。
スケート事業は黒字ですし(無茶苦茶儲かってるわけじゃないかもですが、ほかも含めてもっと儲かる方法はあるはず)、建物についても、これも記事で紹介したように、いまのところの耐久性は確認されています。
つまり、それは「理由」になっていないように見える。
daisuki-otona-figureskating.hateblo.jp
納得いく説明もしてもらえないまま、しかもスケートを続けられないかもしれない状況に放り込まれたら、そりゃあたまりません。
これまでも、納得できないし、言いたいことはたくさんあった。
でも黙っていたのは、騒いだら、インストラクターを含めて、働いている人たちの今後に不利益が生じるんじゃないか? 選手たちの次の所属探しに、影響するんじゃないか?そう思わせる空気が充満していたからです。
みんな口を開けなかっただけなのです。
しかも、いろいろ調べていくほどに、「そうか、なら仕方ないね」とはならず、
いろいろわかってくるほどに、どんどん納得いかなくなるばかりだなんて!
どうしてもリンクをなくさなければならないのなら、せめて、
辰巳にリンクができるまで、
あるいは
選手たちの行き先がある程度決まるまで、
営業を続けてくれないでしょうか。
やっぱり、そんなの関係ない、どうぞここは「自助」でお願いします。
とか、言われてしまうのかな。
私たちは、大好きだったシチズンだからこそ、悲しくてたまらないのです。
確かに、最近は滅多に腕時計することもなくなりました。
でも、唯一持っている腕時計はシチズンの時計だったんです。それはスケートと関係なく、親から贈られたもので、大切にしていました。
スケートを始めてからは、シチズンプラザで滑っているせいで、余計に思い入れがわいてきたものです。
スポーツやっていますから、最近は腕時計の代わりにウェアラブルデバイスを付けています。
それでもよく、普通の腕時計と一緒にできるようなウェアラブルとか、腕時計に取り付けられるウェアラブルがあったらいいのにって、
大好きな腕時計がしたいからこそ、そんなことを思ってたほどです。
だけどいまは、もう、腕時計を眺めても悲しい気持ちになるばかりです。