昔々、高田馬場にスケートリンクがありましたとさ

高田馬場のシチズンプラザアイススケートリンクが閉鎖されました。スケートを愛する大人スケーターが、氷上スポーツの今後について考えます。

こんなリンクがあったらいいのに④

高田馬場スケートリンクが存続することを願って、ブログを書いています。

 

署名活動を行っている方々がいらっしゃいます。よろしければご協力ください。

 

www.change.org

 

練習に行くたびに、なかなかうまくならない自分のふがいなさと、この先の練習場所の確保が難しくなる可能性が大きいことを思い、ああなんでもっと、場所を選ばない、手軽なスポーツを好きにならなかったんだろうと思うことがあります。

 

でも、そこはしょうがない。

 

ほかのスポーツだったらこんなに熱くなってないんですよね、自分は。

 

私と同じようにフィギュアスケートに夢中になっている人のなかには、ほかのスポーツもいろいろやってきたけど、最終的にここにたどり着いたという人もいれば、スポーツなんて一つも興味が持てなかったけど、フィギュアスケートだけはどうしてもやりたいと思って続けているという人もいます。

 

いろいろなスポーツができる環境を整えることが、より多くの人が自ら体を動かすことにつながるのだと思います。

 

そんなことを考えながら、同時にしばしば思うのは、なんでスポーツがビジネスにつながっていないのだろうということです。

 

シチズンプラザは、決して大損を出していた施設ではないと思うのですが、おそらく大儲けもしていなかったと思います。

 

だけど、都心のこんなに便利な場所にある施設です。しかも、いまはかつてないほど氷上スポーツが注目されている時代なんです。のっかることのできた出来事、ブームはたくさんあったはず。工夫次第でもっと利益を得る方法はあったはず。

 

スケートリンクが利益を拡大するには、リンクが2面あることが理想的だと聞いたことがあります。

 

1)選手たちの練習環境は常に確保するため。氷上スポーツは、氷にのらなきゃ始まらないところがありますから。

2)恒常的に一般滑走の時間を設ける必要がある。スポーツとして、レジャーとして、すそ野を広げるためにも。

3)独自にイベントなどを開催するため。一般滑走、リンクの貸し切りによる収入は、一定以上にはならないので、それを確保しつつさらに利益を拡大するためにはこれが必須となります。

 

独自のイベントとしては、アイスショーやホッケーなどの試合、有名選手によるレッスンなど、いろいろなケースが考えられると思います。氷上スポーツに携わる現役選手、元選手(プロも含む)はたくさんいらっしゃるわけで、そういうところから出てくる「企画」を受け付けて、コラボレーションすることができれば、より多彩なものが生まれ得るでしょう。

 

ちなみに、カーリングもできるスペースがあったら、より多くの人が遊べる場所にもなるでしょうね。

 

利益を得ると同時に、日本の氷上スポーツの未来を育てることにもなる施設。気軽に来てもらえる場所としては、交通の便がいいいまのシチズンプラザの場所は(面積の問題はありますが)とてもいいと思うのですが。観客席も必要になりますが。

 

新宿区の高田馬場、山手線、東西線西武新宿線の駅があるこの場所であれば、いまのコロナの時期には無理ですが、それが沈静化してインバウンド客が戻ってくれば、観光で東京にやってきた人々も気軽に立ち寄れる日本のスケートの聖地となることだって夢じゃないと思うんですよね。