昔々、高田馬場にスケートリンクがありましたとさ

高田馬場のシチズンプラザアイススケートリンクが閉鎖されました。スケートを愛する大人スケーターが、氷上スポーツの今後について考えます。

フィギュアスケートを持続可能なスポーツにするために

署名活動にご協力お願いいたします。

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最新号のフォーブス・ジャパン。経済誌です。

なんとスポーツビジネスがカバーストーリーでした。

つい数日前に、内田篤人選手が引退を発表したばかりの鹿島アントラーズのキーマンたちが表紙を飾っています。

すいません。メルカリが入っていたの、知りませんでした。

記事のなかで、メルカリの会長でアントラーズの社長である小泉文明さんが、数年前に柴崎岳選手と知り合って久々に鹿島スタジアムに行ったのをきっかけに、クラブとの関係を深めてスポンサーシップにつながった……という記述がありまして。

ああ、やっぱりお金のある人をファンにしなくちゃいけないんだよなあ(おい)と思ったのでした。

よこしまですけれどもね。やっぱりそうじゃないですか?

少し前にも書いた通り、日本のサッカークラブチームだってうはうはで儲かっているわけではありません。

いい選手を集めるだけでなく、育て、子供たちから育成にも力を入れることで、選手だけでなくファンも育てていく。どのチームもそのためにさまざまな頭脳を集めて戦略を練っているわけですが、それだって決して簡単ではないわけですが。

常に新しいことを考えながら、特に新型コロナの時代を経て、これからどうやって収益を確保しつつ持続可能なビジネスとしていくか、大きな課題です。

そのあとに、フェンシング協会会長の太田雄貴さんのインタビューがあって、「日本では注目を集められるスポーツは野球、サッカー。それにフィギュアスケートくらい」と、フェンシングをビジネスとして成り立たせるための苦労を語っています。

もちろん、フィギュアスケート界の現状にいまかなり絶望している私などは「そんないいもんじゃないです」と読みながら突っ込みを入れていましたが。

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forbesjapan.com

まだ読み終わったわけじゃないんですが、この特集を読んでいるとやはり考えざるをえません。投げた打った蹴った点が入ったとか、勝ち負けがはっきりとわかりやすいスポーツと、採点競技であるフィギュアスケートのようなスポーツは、やっぱりビジネスとして成立し続けるために必要な要素とか、やり方は自ずと違ってくるよなあと。

 

先日の町田樹さんのインタビューに接して、その辺りは理解しておかなくちゃいけないなあと、ビンボーなくせにポチってしまいました。ええ、読むのはまだこれからです……w

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No Skate No Life!と思っている立場から言わせていただければ、フィギュアスケートってヨガとかマインドフルネスなんかに興味がある人には、とてもお勧めなスポーツなんです。

エグゼクティブなんかにはとっても合っているじゃないでしょうか。

たいていの人はフィギュアスケートというと、羽生結弦選手や紀平梨花選手なんかが演技しているような、あるいは伊藤みどりさんとか……音楽に合わせてひらひらした衣装を着て滑ること、というイメージを持っていると思います。

 

確かに試合はそういう感じのものですが、もともとは「図形」を意味するFigureという言葉からその名称がついているわけで、インサイドとアウトサイド、2つの刃を持つブレードを使って、氷の上にいかに正確に図形を描くかってスポーツだったわけで。

基礎練習をやっているときは、修行僧かなんかにでもなったかのように、ひたすらエッジ(刃)を使いこなす練習をするわけです。

寒いところで!(練習してると寒くはないですが)

 

派手に転ぶと確かに怪我することだってありますが、まあそのくらいのリスクはどんなスポーツにもありますし、熱中症になることはまずありませんし。日焼けもしません。

精神を集中して、もくもくと練習していると、まあできないとイライラもしますが、心の中はシーンとなってくるものです(あ、でも基礎練習が嫌いな人も少なくないですが)。

 

ひたすら自分の体と向き合う時間。姿勢のゆがみなどが如実に影響してきますから、向き合わざるを得ないのです。

やっているうちに、やっぱりもっと派手なステップやスピン、ジャンプなんかもやりたくなってくるはず。

ただ、そういうものは、最初、力任せにやってうまくいくこともあるんですが、それでは後がないんです。結局のところ力だけでは難易度の高いところまではいけない。

力よりも、むしろ力まず正しい姿勢で正しいエッジで体重移動をうまくやることのほうが、近道だったりします。そういうことを体験していると、なんだかそれが人生にも通じているようで、いろいろ考えさせられたりもします。

 

もちろんそういうのはみんな、結構年をとってからスケートを始めた私の個人的な感想でしかないんですけれども。

たまに、例えば弓道とか、ゴルフとか、そういうスポーツと相通ずるところがあるんじゃないだろうかって思うことがあるんです。

 

いろんな会社の偉い人にスケートファン(滑る方)になっていただいて、たくさんリンク作ってもらうのが、本当はいいんでしょうけれども。

 

そこの社長さん、ちょっと滑っていきませんか?(いまは一般営業やってませんが)