冬季五輪 最上Sランクの重点支援種目なのに
今年7月31日のニュースです。
2020東京五輪は今後どうなっていくかわかりませんが、2022年には北京で冬季五輪が開かれることになっています。
先日も書いたように、中国ではそれに向けて着々と会場整備が進んでいます。
daisuki-otona-figureskating.hateblo.jp
それもそのはず、次の冬季五輪までなんともう1年半もないんですよ!
ですから、大変な時とはいえ、今の時期に次の冬季五輪種目の強化ランクが決まるのは当然といえば当然……。
しかし、ホームリンクが失われようとしている身としては、心穏やかではいられません。
もちろん、五輪のための強化なんだから、強化とはすでに出来上がっているトップもトップの選手たちのため、というのが実情でしょう。それは理解できます。
トップ選手じゃなくとも、お金がかかるスポーツです。
いまは不可能とはいえ、世界中を飛び回り、練習を積み、試合で戦っていくことが求められる選手たちが必要とする費用は、半端な額ではありません。
それはわかっていますが、それにしても、Sランクの支援対象となるスポーツでありながら、日本の氷上スポーツが置かれた現状はなんと貧しいのでしょう。
Flip-flopさんは、フィギュアスケート関連のさまざまなデータを丹念にまとめてらっしゃるサイトさんですが、軒並み試合が中止になっているこんな状況下でも、情報を更新していらっしゃいます。ありがたいことです。
ページ内の競技人口、2019-20年は減少していますが、それはこちらのサイトさんでは各大会のプログラムを元に選手の数をカウントしていらっしゃるためです。2020年に入ってから夏前までの大会のほとんどが新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、中止になったので、そこでデビューする選手やマスターズの選手をカウントできなかったためです。
2005年ごろを境に、急激に競技人口は増加しています。荒川静香さんが日本人で初めてフィギュアスケートで金メダルをとったのが2006年初めに行われたトリノオリンピックです。そして、その前のシーズンに浅田真央さんが全日本選手権でトリプルアクセルを跳んで話題になっています。
競技人口がそれだけ増えているのに、東京・神奈川のリンクは増えていません。それどころかど真ん中で支えていたリンクがなくなるわけですから。
そして北京で冬季五輪が開催される2021-22年シーズンには、この東京・神奈川の選手数は、今度こそ本当にガクンと減少することになるのです。
いまのままでは。
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