いくつになっても滑り続ける=ちょっと番外編=
すいません、ちょっと番外編です。
管理人はちょっと中国とご縁があって、以前は毎年のように行っていました。
最後にゆっくり行ったのは2017年ですが。
中国はまだまだどんどん豊かになっている最中です。新しいスケートリンクもたくさんできています。日本にはないパターンですが、ショッピングモールの中に小さめのスケートリンクがあって、吹き抜けの2階や3階からリンクを眺めることもできる、なんていうところもあります。
そんな中国の、2022年には冬季五輪も開かれることになっている北京。
その老舗リンクの一つが、国際貿易センターというオフィスビルと外国人用マンション、ショッピングモールが一体になった施設のなかにあります。
2017年の11月、そのリンクで滑っていて知り合ったのがこのおじさんでした。フェイスブックで見かけてびっくりしました。ちなみにこれは、香港の英字紙「サウスチャイナモーニングポスト」の記事です。
知り合ったときは、「あんた、けっこう踊れてるじゃないかい!」って声をかけてくれて、おしゃべりが始まりました。
大人スケーターは世界中にいます。ISU(国際スケート連盟)も、大人スケーター向けの大会も開催していますし、そんな大会に出てなくてもコツコツ滑っている愛好家はたくさんいます。
このジーさん(爺さんじゃなくて苗字がジーさん)もそんな一人です。
いま75歳のジーさん。8歳から55歳まではスピードスケーターだったのだとか。で、その後の20年はフィギュアスケーターとして練習を積んでいるそうで。
44歳で当時15歳の息子を亡くしたジーさんは、その後10年もの間、息子が実は生きていたっていう夢を見続けたそうです。
そして2019年には、長年連れ添った奥様も亡くされたとか。
でも、滑ってる間は嫌なことは全部忘れて滑っている、とジーさんはいいます。
スケートがあったから、救われている部分はきっとあるのだと思います。
そうなんです。一人ひとりのスケーターにとって、スケートはただの趣味とか遊びではない。それは、いろいろなところで救ってくれるものでもあったりするのです。
ジーさんと私が交流したのは、ほんのわずかな間でしたが、でもお元気かなーと時々思い出していました。いろいろあったみたいだけど、お元気そうでよかった。
北京の大会も今年は中止になったようですが、来年は開催されますように。
そして、東京にいる私の周りのスケートを愛する人たちが、大好きなスケートを続けていくことができますように。
【追記】
書き忘れていましたが、ジーさんの若いイケメンコーチのコメント。
「ジーさんは、レッスンの度に新しい技を教えてくれって言われるんですよ」
ジーさん自身は
「フィギュアって難しくて、トウループジャンプ跳べるようになるのに10年かかっちゃった。クアド跳ぶころには115歳になっちゃうな」
ジーさん、ナイス。
まだまだ署名活動やっております。ご協力お願いいたします。